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2008年2月8日金曜日

心理学研究法 レポート

今日になって1通レポートが届きました。締め切りはすぎていますから,減点にはなりますが,ぜひ提出してください。現時点でレポートが届いていないために合格点に届かない学生が数名います。このブログを読んで心当たりの友達がいる人は,ぜひ教えてあげてください。

一応これまでの講評を。課題の選択数は,Aが40,Bが15,Cが11人です。

まずAについて。十分におもしろい(そのまま卒論になりそうな)研究計画もあれば,ごく漠然とした内容のものまでさまざまです。けれども,ほとんどのレポートが研究法を履修したことの反映と思えるものになっていました。平均点は22.1点(30点満点)。

Bについては,比較的内容のよいものが多かったように思います。ただ内容が実験的なものでなく,調査が多く選択されているのは,みなさんの興味や関心に直接関わるものが多いからなのでしょうか。また,臨床的な問題をそのまま扱っているものもありましたが,これについてはもともと授業で扱った研究法に対応しにくいので,内容として難しいように感じました。平均点は24.0点。

Cも感想文から論理的にまとまったものまでさまざま。けれども,とても面白かった。感想文のようでありながら,特になるほどと思ったのは,研究と言うこと自体を面白いと感じないから,私のような人間がこうした内容に心を躍らせていることが理解できにくかった(でも少しわかるようになった),というもの。研究,何かがわかっていくこと自体を楽しいと感じなければ,その方法を学ぶことが面白くないのは当然です。それでも少しわかるようになったというコメントは,教える立場にはとても嬉しいものでした。平均点は21.8点。

2008年2月7日木曜日

心理学研究法 第2回小テスト結果



最後の授業で実施した小テストの採点・集計が終わった。前回の平均点が9.8点,SDが5.37点だったのに比べて,今回は平均点が11.5点,SDが6.15点と,1.7点上昇した。ヒストグラムに明らかなように18点以上の学生が16人(受験者が86人だから,18.6%)。前回の18点以上が8人だったからちょうど2倍になった。これは分布の左の方についても同様である。12人いた2~4点の階級は,今回は4人だけ。多くの学生が頑張ったことを反映しているのだろう。

今回も2回生だけだと平均が12.2点で,再履修の学生よりも若干高かった。もちろん,4回生で2回とも満点に近い学生も少なくないから,結局は勉強したかどうかを反映しているに過ぎないと私には思えるのだけれど。最初からもう難しいと決め込んでしまって耳に栓をしてしまうようなことがなければと思う。

なお,この分布や平均点は20点満点のもので,ボーナス点を含んでいない。

2008年2月5日火曜日

心理学研究法 第15回 (2月4日)

小テストの2回目,研究倫理の問題を概観して今年度最後の授業が終了。学生の多くもレポート,授業もきょうが最後だったとのこと。

小テストは,これまでに比べれば簡単だったという感想が多かったみたい。できなかったからレポートがんばるというコメントもちらほらあったけれど。倫理の問題は常に難しい。人に関わることは特に難しい。難しいから,またそれが引き起こす問題が深刻になる危険性があるから,それを避けようとする傾向は,心理学の研究や応用場面に限らず,様々な場面で表面化している。小児科や産科の医師不足はその典型例だろうし,教育現場でのこどもたちの姿,親の関わりなどから,教員を志す有能な学生が少なくなりつつあるというのもその例なのかもしれない。もちろん心理学研究法がここまで拡大して議論までする必要はないのだろうが,それでも,その基盤に共通した問題があることには気づいておく必要があるように思う。

さて,予想以上にレポートの提出者が多かった。ざっと斜め読みしたところ,Aのテーマで誤解して書いている学生が何人かいた。提出された内容が仮想データのようになっているものがある。つまり,計画だけでなく,適当な結果と結論が書かれているようなものである。Aの課題はあくまで研究計画だから,自分が知りたい問題(リサーチクエスチョンと仮説で学んだことを重し出してほしい)を検討できる計画を書けば十分なのである。計画書については特に授業内で扱ってはいないが,実験実習で学んだレポートの書き方を思い出せば,それがすでに実際に行われたことか(実験レポート),これから行うことか(計画書)の違いがあるだけで,基本的な書き方は同じである。

授業の中では伝えていないので,フェアでなくなる危険性を思いながらも,この内容を読んで思い当たる人は,問い合わせてくれてもかまわないし,締め切りまでであれば,再提出してもかまわない。また,相互に周知してもらえるとありがたい。

リアクションペーパーへの回答,レポートの状況などについては,特別な問題がなければ,提出締め切り後に書くことにしたい。

2008年1月31日木曜日

心理学研究法 ファイルアップしました

随分遅くなってしまったけれど,前回の正確性・信頼性・妥当性のファイルをアップしました。リンクはここからどうぞ。

またレポートについて質問に来る人がこれまでに多いので,念のためにここでも確認しますが(最後の授業でも確認します),基本的に減点法でなく加点法で評価します。小テストもそうですが,よほど大きな間違いでない限りは減点でなく,自分なりに勉強したことを評価したいと常々考えています。どこかからそのままコピーしてきたような内容でなく,自分なりに考えたことを自分のことばでまとめてもらえればよいのです。

私は今回も楽しみにしているのだけれど・・・。

2008年1月25日金曜日

心理学研究法 課題レポートについて

課題レポートについて追加説明を少しだけ。参考文献も挙げると言いながら,この時間になってしまいました。期待して何度かアクセスしてくれた学生さんにはお待たせしました。

と,書きながら,これから書くこともそれほど具体的な内容でないことをあらかじめお断りしておいた方がよいかもしれません。

まず,Aについて。自分の知りたいこと,つまり,来年度以降,卒論で扱いたいと思っているテーマがあれば,それを具体的に研究するための計画を書いてくれれば十分。ただ,最後に話す倫理的な問題が課題として残るかもしれないが,具体的にどうすればその問題に対する回答が得られるかを考えてくれればよいのである。研究の全体像がどのようなものであるか,実験をはじめとする心理学の研究では,何かと何かを比較することで,独立変数が従属変数に及ぼす効果を査定することを思い出してもらえれば(理解していれば),特別に参考文献は必要ないだろう。

Cはもうすこしややこしいか。参考文献を考えていたのだけれど,あまりにも膨大な量になりそうで,具体的なものをここに挙げるのは止めにしたい。思いつくままに,名前を挙げれば,下條信輔,正高信男,河合隼雄,B.F.スキナー,H.アイゼンク,C.ロジャース,A.H.マズロー,S.フロイト,C.ユング,K.ローレンツ,茂木健一郎,柳澤桂子,中村桂子,多田富雄,養老孟司,H.エリクソン,J.ピアジェ,V.E.フランクルなどなど,長い長いリストができてしまう。つまり,実験的・科学的心理学が採用している方法(人間や人間のある側面を見つめる視点や方法)と,他の(自分が興味・関心を持つことのできる,あるいは,他の授業などで聴いて知っている)心理学者や心理学に関連する研究分野の研究法との違いを論じてくれればいいのである。ちなみに,上記の名前のリストを親和の図書館の蔵書検索にかけてみると,かなりの冊数があって,しかも貸し出し中でないものが多い。もちろん,こうした名前のリストは一部に過ぎない。たぶん授業の最初の頃に話したと記憶しているが,心理学が現在採用している,行動的,認知的,生理的,精神分析(力動)的,人間学的という5つのアプローチのことなどを思い出してもらえるとよいかもしれない。

このレポートに限ったことではないが,少し頭をひねって考えることは結構楽しい作業だということを,ついでに体験してもらえれば,よいレポートができあがると信じている。

2008年1月22日火曜日

心理学研究法 第14回 (1月21日)

隔週の授業というのは少しやりにくい。1週間という時間が生得的に意味があるとは思わないが,幼稚園に通うようになってからは1週間単位で何かが動いていくという環境に晒され続ける。それを理由にしてしまうのも短絡的との謗りを免れないが,いずれにしても1週間空いてしまうと何となくやりにくいのは実感ではある。

いつものように前回のフィードバック。卒論を書き終えた学生のリアクションペーパーには,卒論で因子分析を行い,信頼性も求めたが実は意味がちゃんとわからないまま行っていたというものがあった。卒論を書き終えたということは再履修だろうから,前回の履修時にはたまたま欠席するなどでその内容の授業を聴けていなかったのかもしれない。もし,その内容の授業を聴いていれば,卒論で因子分析をする必要が出てきて,信頼性を検討しなければならないという段階になって,そういえばあのときよく分からなかったけれど,心理学研究法の授業で聴いたことを思い出して,教科書なりプリントなり,関連の参考書に立ち戻ることができていただろう。心理学研究法の授業がそんな形ででも役に立てばと思うリアクションペーパーであった。

続いて授業評価アンケートを行い,課題レポートの説明,そして前回の妥当性・信頼性の続きを終わらせる。

きょうのリアクションペーパーに多かったのは,レポートの課題が難しそうというもの。確かにそうだろうと思うし,そのような課題にしたのは私に考えがあるためである。これまでの授業では基本的な事象を文字通り憶えることが中心になっている。なぜ憶える必要があるかは,心理学で行われている研究を理解するためである。今回準備した3つのテーマは,Aでは実際に理解を使えるかどうか,Bでは理解を踏まえて研究をきちんと読むことができるかどうか,Cはより広い意味で,心理学の研究は個々の研究の積み重ねによって最終的に人間理解に至るものであるという認識が私にあるためで,そうした背景とのつながりを理解できるかどうかを問いたいという意図がある。AとBは3回生以降のゼミにつながる課題であるし,Cはより将来的な意味も含めての課題である。さらに,これは重要なことだ(と私は思う)が,とりわけAとCには固有の正解が存在しない。

さて,Bの論文を1編選んでということだが,方法には2つある。一つは図書館に行くこと。親和でも以下のような雑誌を講読している。図書館にあるものを実際に手にとって読むことである。

家族心理学研究, 感情心理学研究, 教育心理学研究, 教育心理学年報, 
健康心理学研究, 行動療法研究, 交流分析研究, 実験社会心理学研究, 
社会心理学研究, 心理学研究, 心理学評論, 動物心理学研究, 
パーソナリティ研究, 発達心理学研究

もうひとつは,GeNii 学術コンテンツ・ポータル(国立情報学研究所)を利用して,自分に興味のある単語を使って検索することである。親和の図書館のWebページから利用できる。大学のページから付属図書館→資料をさがす→便利なツールを辿ると,その一番上に入り口が表示される。ここから入って,「論文を探す」に行けば,各大学や研究所で発行している紀要や年報なども含めて検索できる。紀要論文などではそのまま論文をダウンロードできるものもある。取り寄せをしなければならない論文を読みたいときには,図書館のカウンターまたは吉野に尋ねてくれればよい。

AとCについてはまた追って参考文献のリストをアップする。

2008年1月9日水曜日

心理学研究法 第13回 (1月7日)


さて,今年第1回の研究法。つい数年前までは,大学の授業というと,年明けには1回顔合わせがあるくらいでその翌週には試験,1月下旬にはもう終わっていたのだが,最近はまだまだこれから一山である。

まず小テストの返却とフィードバック。模範解答のようなものがほしいという希望がリアクションペーパーにあったため,今回の授業分のファイルとしてアップしてある。

結果は,全体の平均点が9.8点,SDが5.37点だった。ちなみに,2回生だけだとそれぞれ10.8点,5.46点となる。 再履修することは基本的には再学習のはずだから,より理解が深まる可能性があると考えたいのだが,今回の結果だけからはむしろ,意欲を損ねてしまう危険性があるように見える。オリエンテーションでも話すし,個人的にも話すことは,1回目に聞いただけではよくわからなかったことでも,もう一度聞くことできちんとわかるようになるから,たとえば合格点ぎりぎりで単位を取得するよりも,再履修することで80点以上の成績で単位取得する方がよいのではということである。平均点だけを見れば,必ずしもそのようにはなっていないように見える。急いで付け加えなければならないが,もちろん再履修の学生で今回の小テストでも満点だった学生もいるし,すべての学生が意欲を失ってしまうわけではない。

冒頭に図示したのは今回の結果のヒストグラムである。平均点だけで議論することが望ましくないこと,また,分布を確認しないで平均点だけで議論することが意味がないことは,今回の結果においても明らかである。たまたま勉強する時間がなかった学生,小テストが実施されることをしらないまま受験した学生もいるのかもしれないが,17名の学生が4点以下となったのは,私の教え方にも問題があるのかもしれない。その一方で,8名が8割以上だったのは,嬉しいことだった。欲を言うとすれば,12~14点の13名(ここがモード)のあたりが,14~16点に上がれば,もうすこし「きれいな」分布になっていたかということだろうか。

テストは,学生の理解度を測定(当然,妥当性・信頼性が十分に考慮されなければならない)するだけでなく,教員が伝えたいことがどれだけ伝わっているかを測定することでもある。そして,その測定の目的は単に成績評価を行うだけでなく,自分の理解度,伝わっている度を事実として把握した後で,最終的な授業の目的である,「研究法の理解」をどのようにすれば,よりふかめることができるかを考えるきっかけとなるものである。

きょうのリアクションペーパーには,意外によかった,思ったほどとれていなかったなどなど様々なコメントがあった。次回はがんばる。レポートと合わせて死ぬ気でがんばるなどといった嬉しいコメントも少なくなかった。終わったことを悔やんでも仕方がない。これからどうするかが常に大切なのであると,また説教くさいことを考えてみたりする。

飛び石であと2回の授業があるが,次回は信頼性を終わらせて,文化的バイアスと倫理の問題を扱い,そしてレポートのテーマの発表をする予定。気にかかっている学生も多いだろうから,授業で確認した概要をここにも書いておく。

締め切り: 2月初旬(最後の授業の週末)
複数の課題から一つを選択してまとめる
枚数制限はなく,A4版の書式のみを指定する
提出方法は事務,研究室のポスト,メールの添付ファイルのいずれでも可
(但し,ポストと添付ファイルの場合は受領メールを送信する)
30点満点で評価する

最終回(2月4日)にもう一度,小テスト(前回の次のところから次回扱うところまでが範囲)を行い,出席点30点,小テスト2回40点,レポート30点で評価する。

さて,妥当性・信頼性のことを書かないままだが,これについては,次回まとめて。

心理学研究法 第12回 (12月17日)


年末年始をずっとさぼり続けて,久々のブログ。すでに年明け第1回の授業は済んでいるのだが,順序通り前回のものから。

小テストの実施に続いて実験のバイアスについてまとめる。ごくごく基本的な倫理的な問題を含んでいるが,倫理の問題は次回話す予定。当たり前だけれど,研究とは研究者が行うものである。研究者は人間である。ひとりひとりが異なる行動特性を持つ人間が行うことであれば,そこには様々な望ましくない問題を抱え込んでしまう危険性が伴う。社会的に大きな問題となったマンション構造の偽装から,昨年のあるテレビ番組でのデータのねつ造,そしてあとからあとから繁殖するように発覚してしまった食品会社の偽装などなど,人間が行っていることには,望ましくない問題が含まれていることがある。実験もそうした人間の行うことである以上,目的であるはずの因果関係の特定を事実から示すのでなく,事実であるはずのデータを改ざんすることで,都合の良い結論を導くことは,ある意味で日常茶飯であるとしても過言ではない。

日常茶飯というのは極端に聞こえるかもしれないが,いわゆるグレーゾーンに分類されるような,そこで扱う現象の因果性がはっきりとしない場合には,研究者やそのスポンサーの都合で,データを改ざんとまでは言わないまでも,都合の良い側面を取り上げて結論を導くことがある。喫煙とガンの発症との関係はその典型であるし,また薬害の問題もその中に含めて良いものかもしれない。

授業では扱わなかったし,言及もしなかったのだが,どのようなバイアスが生じやすいかというだけでなく,常に批判的に(非難や誹謗中傷でなく)物事を見つめることが,実は何よりも必要なのだろうと思う。

画像は,ゼミ生から許可をもらって上げた,今年の初日の出。須磨からこんなにきれいな朝日が望めたのだそう。今年が良い年になるようにという願いを込めて。

2007年12月16日日曜日

認定心理士の基礎: 心理学研究法の重要性

今年度より,日本心理学会の認定心理士資格認定委員会の委員を担当させていただいている。昨日がその第1回で,前委員の方々と協同作業(新任委員のOJTを兼ねてのことだろう)で,多数の資格審査を行った。

認定心理士の資格そのものについての議論は様々であり,心理学関連で最も力のある臨床心理士をはじめとして,学会が認定する資格は本当にいくつあるのかわからないのが現状である。国家資格化の問題を含めて今後きちんと考えていかなければならない。それはさておき,今回担当させていただいて改めて気づいた2点を書き留めておきたい。

ひとつは,いわゆる心理学科でなく,他学科の卒業生からの申請が多数あったこと。資格審査は(日本心理学会の該当ページはこちら),「心理学の専門家として仕事をするために必要な、最小限の標準的基礎学力と技能を修得している」かどうかについてのものである。ここで強調したいのは,「最小限」という文言であり,いわゆる心理学科を卒業すれば自ずと同等レベルの学習を修了していることになるのだが,関連学科では必ずしもそうではない。ここに認定心理士という資格認定を必要とする理由の一つがあったことに,私は遅まきながら気づいたのである。

もうひとつは,今回の資格認定で保留や不合格になった応募者の多くが,基礎科目のうちの研究法や実験実習に不足が生じていたことである。基礎科目として設定されているのは,A.心理学概論,B.心理学研究法,C.心理学実験・実習の3領域である。それぞれ,「心理学を構成する主な領域に関する均衡のとれた基礎知識を備えているかどうかを判定」,「心理学における実証的研究方法の基礎知識を備えているかどうかを判定」,「心理学における実験的研究の基礎を修得する意味で心理学基礎実験・実習の経験をもっているかを判定」することが主旨である。

つまりは,大学での心理学教育の基礎はこの3領域にあることを意味しており,各論での深い知識は,こうした基礎領域の上に積み上げられてこそのものだということに注意して欲しいのである。今回保留となった応募者のひとりは,G領域(臨床心理学・人格心理学)で10科目ほどの履修を記録していたが,上記のうち,実験実習の履修内容に不明な点があったために認定できなかったのである。D.知覚心理学・学習心理学,E.教育心理学・発達心理学,F.生理心理学・比較心理学,G.臨床心理学・人格心理学,H.社会心理学・産業心理学の5領域は選択科目として設定されているが,これらのうち3領域で3単位以上で合計16単位あることが資格認定要件として定められているだけである。換言すれば,人格心理学や臨床心理学について全く単位を修得しなくても認定心理士としての要件を満たすことができるということである。

これは私の未だに消すことの出来ずにいる偏見に過ぎないのかもしれないが,心理学を勉強することは,すなわち人格・性格・臨床といった領域の勉強をすることであると考えている人が少なくないように思えてならない。この資格要件を見てもらうと,そうではなくて,研究法や実験的な方法論を修得することこそが,心理学の専門教育と不可分なのであることに気づくだろう。実際,資格認定で詳細に審査するのは基礎領域,とりわけ研究法と実験実習なのである。だからこそ,申請にあたってシラバスのコピーを添付することが義務づけられているのがこれら2領域だけなのである。

今月末には,資格認定の要件に若干の変更が生じて,申請用紙等も日本心理学会のウェッブページからダウンロードできるようになる。現行の資格認定基準は2012年3月まで生き続けるのだが,今回改定される認定基準でも基礎領域の重要性はいささかも減じることはない。それどころか,心理学概論と研究法とは,選択科目の3領域と同様に3単位でなく4単位の修得が必要となり,その必要性を増しているのである。

2007年12月12日水曜日

心理学研究法 第11回 (12月10日)


研究デザインの2回目。今回のポイントは2つ。研究,特に実験は独立変数と従属変数の関係を調べるための方法であるが,それがうまくいくかどうかは,剰余変数の統制がきちんとできるかにかかっている。研究デザインはその統制を行うための基本的な考え方であることがひとつ。これは,剰余変数の統制の復習として役に立ってくれていればよいのだが。

もうひとつは,発達研究のような,時間(年齢)を独立変数として用いる研究方法の難しさである。これをクリアするための方法として縦断的・横断的・コーホート研究があることがもうひとつ。

授業で配布したプリントでは,正高信男の3才児と4才児の母親との関わりを扱った研究のグラフが鮮明でなかった。いつものように,ここに上げたファイルでは,もう少し見やすくなっていると思う。リアクションペーパーには,グラフの見方が難しいなどといったコメントがいくつか見られたが,研究法という授業の中で,そのようなリテラシーに関する実習を含んであげれば,実験実習で作成するレポートなどとの関連も高まって,学生のニーズに応えられるのかもしれない。来年度以降の課題としたい。

正高信男の名前を紹介したら,知っている学生がそれほど多くなかった。親和の図書館にも数多く配架されているのだが,蔵書検索で調べてみたところ,2~3冊が貸し出し中になっているだけだった。授業で紹介した,画像にある「ことばの誕生」も現時点では貸し出し可の状態である。一般向けにやさしく書かれているが,内容自体は興味深いものが多くあるように感じる。時間を見つけて読んで欲しい。研究自体のイメージももう少しつきやすくなるかもしれない。

ちなみに,ことばの誕生に関して,正高信男が生命誌研究所に書いたものがウェッブ上で閲覧できるが,これについてはまた稿を改める。

さて,来週は第1回小テスト。前回の授業で話したように,11月19日に実施したものは無効としているから,今回が第1回。前回分を含まずに,以下が範囲。

第7回 (11月12日) 剰余変数の統制.pdf
第8回 (11月19日) 小テスト・剰余変数の統制2(ファイルは次回)
第9回 (11月26日) 剰余変数の統制2.pdf ・観察法の導入まで(ファイルは次回)
第10回 (12月3日) 非実験的方法 観察法.pdf
第11回 (12月10日) 研究デザイン.pdf

つまり,剰余変数の統制,非実験的方法(観察法),研究デザインの3つがテーマである。なお,観察法で扱った,行動のサンプリング方法については出題しない。

残りの4回の最後にもう一度小テストを実施し,今回と合わせて40点満点。別途レポートを30点満点で出題して,当初予定の出席点30点,小テスト70点の代わりとする。

2007年12月4日火曜日

心理学研究法 第10回 (12月3日)

小テストの扱いを決定した。前回のテストは成績評価に含めない。また原則として採点もしない。希望者のみの採点を行う。成績評価は次回以降のテストと必要に応じてレポートを課すことで行うこととする。いろいろな提案があったが,勉強したことを反映した結果であることを原則とすれば,不正に取得した得点が成績に含めることは避けなければならない。また,授業の進行を考えると同じ内容のテストを再度実施することもできれば避けたかった。こうした理由からの決定である。

きょうは面接法について。そして研究デザインの導入。前年度は剰余変数の統制を研究デザインの後に行ったために,配布プリント(前年度のものを若干手直ししただけ)に重複部分が多くて,授業の進行上に支障を来してしまった。またまた反省。日々反省ばかりです,トホホ。

2007年11月27日火曜日

心理学研究法 第9回 (11月26日)

先延ばし先延ばしにしてしまう行動傾向が,私にいつ頃から定着してしまったのか,記憶が定かでない。直前まで動かないで,一気に仕上げるのは,もう随分前からのことである。いろんな方々にご迷惑をおかけして,その都度申し訳ないとかそれなりのことばを口にはしても,次の同じような状況に置かれたときに,行動が改善された形跡はないし,むしろ最近は悪化してさえいるという実感さえある。ついさっき,前々からの懸案を「一応」,文字通り「一応」仕上げ「は」した。申し訳なさと自己嫌悪の感情で一杯だが,長い間の胸のつかえが取れたのもまた事実。それでも今回は仕事の仕上がりが全く本意でないだけ,単に申し訳ないというよりも,むしろやましい気分である。「やまいだれ」に「久しい」と書いて疚しい。誰が考えた漢字か知らないが,これ以上似つかわしい漢字はそうそう考えられるものではない。

さて,前回の小テストの対応。きょうの授業で予告なしテスト(前回と同一内容)をしようかと準備したのだが,気を取り直して中止。学生の希望をまず聞いてからとする。もう12月,きょうで第9回めだというのに3回実施すべき小テストが一度も終わっていないという現状。これは前述の私の行動傾向とは一応無関係なのだが,さて,シラバス通りにいくかどうか・・・。ひとつだけ救いなのは,1月に入ってから授業が隔週になること。2回続けて小テストということになったとしても,時間的には2週間の時間を置けることにはなる。

きょうで剰余変数の統制が終わり。実験屋である私の個人的な意見としては,これが理解できれば,心理学研究法の理解としては満点に近い。心理学を学ぶものの根っこと幹が形成されたようなものである。

さて,ひとつの懸案が終わったとは言うものの,12月末までの仕事が目の前にぶら下がっている。こっちはきちんと仕上げなければ・・・。年明け早々に同じような反省文をここに書き連ねることは避けたいのだが・・・。

2007年11月23日金曜日

心理学研究法 第8回 (11月19日)

きょうは授業の合間を縫って大学から30分くらいの高校で模擬授業。思ったほど反応がよくなかったのが残念だけれど,こればかりは致し方ない。聞くところによれば,この高校では様々な領域を順に聞くことで,その中から自分が関心のある領域を見つけるようにという方法を採用しているとのこと。きょうの32人の中で現時点で心理学に関心がある生徒は2~3人にすきなかった。

さて,大学に急いで戻っての研究法は第1回小テスト。職員さんに持ち込み不可,席は1つずつ空けて座るなどの細かいことをきちんとお願いしていなかったためか,ちょっとどころか相当困ったことになってしまった。少なからぬ学生から,ノートやプリントを机の上に出してやっていたとか,隣の席の学生に見せてもらっていたという報告があった。このようなことをブログに書くことが適当かどうかわからないが,これが現状である。もちろん,急いで付け加えなければならないが,そのような学生が「少なからぬ」ではあっても,大半であるというわけでは決してない。

テストの内容は以下のようなものである。心理学の5つの研究法から3つの名前を書く。研究仮説・対立仮説・帰無仮説のうち,2つについて説明する。3つの変数の名前を使って,実験室実験を説明する。3つの変数のうち,2つについて説明する。さて,「難しい」と感じる学生がいるのだろうかというつもりで出題した内容である。換言すれば,きちんと授業を聴いていれば容易に満点を取ることのできる内容であると思うのだが・・・。

採点して次回の授業で返却する予定だったのだけれど,少し対応について考えなければならないのはとても残念。最近巷を騒がしている,不当・不正表示に匹敵する出来事だと感じる。関連して思い出したことがあったのだが,これについては稿を改めて書きたい。タイトルはIt's not fair!!

残った時間は剰余変数の統制。次回は非実験的方法をまとめる予定。

2007年11月14日水曜日

心理学研究法 第7回 (11月12日)

いつのまにかもう第7回。来週は小テスト。

きょうのテーマは剰余変数の統制。実験を行う上で最も難しく最もおもしろい側面である。きょうのリアクションペーパーには具体例があってわかりやすかったというものが多くて一安心。その一方で,(とりわけ再履の学生に多いが)小テストが不安というものも目立った。(念のために書き添えるが,出席カードはまず出席番号順に並べ替えてチェックを行い,そのあと名前を見ないで感想を読むため,再履かどうかということくらいはおおよそわかる。)

これまた念のために書いておくが,左のLINKSにある神戸親和 心理学研究法ファイルにある,

第3回 研究全体の流れと5つの研究法1.pdf
第4回 研究全体の流れと5つの研究法2.pdf
第5回 リサーチ・クエスチョンと仮説.pdf
第6回 実験的方法.pdf

これらが小テストの範囲。ごく基本的な内容(心理学を学んでいく上で知っておくべきこと)を理解できているかどうかを確認するのが小テストの目的である。今回のリアクションペーパーにも「言葉が難しい」という感想が寄せられているが,なぜそのような「難しい言葉」を使わなければならないかを考えてみてほしい。これについては,次回のQ&Aでも扱う予定。

2007年11月6日火曜日

心理学研究法 第6回 (11月5日)


予定より少し多めにビデオを見る。アイの初期の実験の様子(コップ重ねも含めて)や今回は見ていないがローレンツの実験の様子などは,もう長い間何度も見直しているけれど,毎回それなりに楽しい。ビデオ自体というのもそうだし,学生の反応を見るのも含めて。

たまたま先週の学習心理学の授業でもそうだったのだけれど,ラットのレバー押しとか自動反応形成のビデオは,その様子自体を「とても興味深い」と感じる学生は多くない。オペラント条件づけで,オペラントの定義を理解して,しかも,私たちの日常行動が持っている「機能」がレバー押しで抽象されていることを理解できるようになるには,行動分析学の理念やその基盤としている哲学である徹底的行動主義をある程度理解してからでないと難しい。

尤も,私は学部2年生のとき,ラットのレバー押しを実験演習の実験供覧の授業の後,もういちど動物実験室に自分から出かけていって見せてもらった覚えがある。今考えると実にナイーヴだったのだけれど,ミュラーリャー,重さの弁別,要求水準etc.どんな実験でもその実験自体も楽しく感じたし,さらに,そのようにして何かが「少しでも」わかっていく過程に感心していた。そしてそうしたわかるまでの過程,わかることの喜びのようなものを,学生に伝えることができればいいと,いつも思う。リアクションペーパーに,ネズミが可愛かったとか面白かったというものが必ず1~2枚はあるのだけれど,逆に可哀想というものもそれと同数以上あるというのが実態。

授業で紹介したサイ・モンゴメリの「彼女たちの類人猿」(平凡社)は親和の図書館には入っていません。また,ほーほー堂をはじめ多くのオンライン書店で入手できず,amazonのマーケットプレイスに現時点で4冊あるだけのようです。希望があれば,吉野まで。

2007年10月30日火曜日

心理学研究法 第5回 (10月29日)

1週遅れの研究法。研究の全体的な流れが分かってもらえればそれで十分。おそらくは日常的な疑問や学問的な啓発によって擡げる疑問に対する回答を得るために,何をどのようにするのかということが研究なのである。

授業で話していないことも当然(と言うと怒る学生がいるかもしれない)あって,ここで話すことはごく一般的な研究の流れである。ときどき「天才」もしくは「鬼才」とか何とか(どう呼ばれるかは結果に依存するわけだが)がいるのだろう,それこそ,仮説を立てるときに検証可能かどうかなど考慮しているように見えないこともある。今流行っているのかどうなのか,クオリアなんていうのは典型のように見える。

あるいはこんなこともあった。昔大学院生でネズミの実験を毎日やっていたころ,ある先輩(行動の基礎過程を動物でなくヒトの枠組みで行おうとしていた)から,「お前らはいいよな,俺たちは実験のパラダイムそのものから考えていかなければならないからな」と言われたことがあった。前述のクオリアなんていうのとは次元が異なる話だけれど,それまでのパラダイムに乗っかっていき,その枠組みの中でわかることを研究していくのでなく,枠組みが存在しないところで何かをわかっていこうとすると,まずはその枠組み自体(卑近な例だと,オペランダムに何を選択するか,何を強化子にするかといった具体的なもの)を探っていく必要がある。

ちょうど,科学研究費申請の学内締切が昨日だった。今までたぶん誰もやっていない研究パラダイムを考えたつもりなのだけれど,さてうまくいけばいいけれど。

ファイルはいつものところにアップしてあります。

2007年10月23日火曜日

心理学研究法 第4回 (10月22日)

今回扱った内容を前回の続きとして,研究全体の流れと5つの研究法のファイルの続きを,ここにアップしました。なお,今回配布したプリント(リサーチクエスチョン)は来週扱うことになります。つまり5週目にしてシラバス1週遅れということ。

シラバス通りであれば,リサーチクエスチョンに入る予定が,前回のフィードバックと復習,それに前回積み残した内容で時間切れ。フィードバックや復習は自分で積極的に学習を進める学生には不満に感じやすいことだろう。シラバス通りに進めることは基本的な契約を実行する責任の一つだが,学生の理解と対応させる必要があるという主張も,日本では妥当に思える。要は学生の理解度を予測した上でシラバスを作成していれば問題はないのだけれど。

いかなる大学でも学科でも,カリキュラムの編成は非常に重要な課題の一つである。何をどのような順序で配置すれば,学科が全体として目標としているどのような学生を送り出したいか,また4年間の学習の成果を最もよく上げられるかの具体的な方策に関わっている。

この言い方は昔ながらのものなのだろう。大人になればわかるとか,こんなことをやって何の役に立つのか,今我慢すれば将来的にいいことがあるからなどなど。幸いなことに(と書けば叱られてしまうかもしれないが,これは本心),再履修の学生,とりわけ卒業論文に取りかかる学生には,研究法がなぜ重要なのかをイメージしてもらいやすい。2回生ではまだその重要性について思いが至りにくいのだろう。研究法に限らず,もう少しきちんとしておけばよかったと後悔するのは古今東西に遍在している。だからといって,4回生の春学期で研究法をという話には,カリキュラムを考えるとなりにくい。

前回と同じ結論になってしまうのだが,より学生にイメージしやすい,関心を惹きやすい授業内容にしていくことが最善の方策なのだろう。尤も,具体的にどうすればよいのかについては,具体的な例を挙げるなどする,簡単な実習を交える程度しか思いつかないのが残念なのだけれど・・・。

2007年10月16日火曜日

実験協力者募集の件

心理学研究法でアナウンスした,実験協力者募集について,より詳細を知りたい学生は,吉野宛にメールを送信,または研究室を訪ねてください。
実験内容も身近なもので,特別に難しいことを要求されるわけではありませんし,ペイも悪くないと思います。さらに,心理学のきちんとした実験や調査に参加することは,研究法そのものをよりよく理解する助けになります。

心理学研究法 第3回 (10月15日)

前回のファイル設定に問題があったようです。ここをクリックして,該当するファイルをダウンロードして下さい。

今回の授業は全く不出来。リアクションペーパーにも多数あったとおり,スライドと配付資料との対応が明確はありませんでした。以下に,授業運営について思っていることを書いてみます。

ハンドアウト(配付資料)をプリントで配ることについては,いくつか考えるところがある。
まず学生のノートを取るという行為について。自分にとって効果的にノートを取ることが得意でない学生が多いように見える。例えば,講義を聴きながらペンを動かす学生はごく少数のように見える。その一方で,スライドが新しいものになると,これはノートに取るまでもないですと話しても,全部書き取ろうとする学生は少なくない。おそらく板書もそうなのだろう。私は板書することはほとんどないが,教員が板書することをそのまま書き写すということをこれまで経験的に行ってきたのかもしれない。
次に,こちら側の対応について。私の授業のスタイルは,現在パワーポイントを使ってのプレゼンテーションがほとんどである。話が脱線することもままあるが,基本的に話す内容が,聴覚だけでなく視覚的にも情報として提示されるようにしている。換言すれば,板書する内容よりも遙かに多くのスライドが呈示されることになる。そのうち,板書する,つまり学生がノートを取る程度の内容について(私が重要であり,きちんと理解して欲しい内容について)ハンドアウトを就くって配布している。呈示されているスライドがハンドアウトにないと「不安」なのかもしれないし,どこを話しているのかわからない(つまり呈示されているスライドがどこかにあるはずだと思って探しているうちに授業が進んでいってしまう)ということがしょうじているのだろう,何人かのリアクションペーパーには,スライドに番号を付けて欲しいというコメントがあった。

100人に近い学生が履修してると,すべての学生の要求に満足するような授業運営は難しい。冷房が効きすぎているコメントに対応して,次の授業で弱めれば,今度は何人かが効いていなくて暑かったというコメントが返ってくるだろう。

そのような環境設定や学生同士の私語を教員がコントロールしなければならないのかどうか私にはよくわからない。私に出来ることはせいぜい,私語がうるさかったというコメントが少なくなかったという程度に思える。最後手段として退出させる,それでもダメなら座席指定をということくらいなのだろう。行動分析の立場からは,授業に集中して聴くという行動を強化することが最善,私語をする学生に注意するという弱化(これはほとんど効果がない)か次善,そして授業参加を拒否するという負の弱化,そして物理的な拘束や状況設定(座席指定など)が最後の手段として位置づけられる。残念ながら私語という行動を抑制する効果は一般的にはこの順番に強くなるように感じている。教員の立場からすれば,集中して聴くような内容の授業を進めることが最も望ましいのは言うまでもないのだが,さて,100人のすべてに興味深い授業というのが,例えば研究法のような授業で可能なのかどうなのか。

様々な議論が繰り返されて,また教員はファカルティ・ディベロプメント,学生からの授業評価なども含めて,すこしでもよい授業(何をもって「よい授業」と呼ぶのかについても議論はある)を提供できるように努力しなければならないのは確かなことである。ただ,それを実現するために,学生側の参加がなければならないのも確かなのだけれど・・・。

2007年10月2日火曜日

心理学研究法 第2回 (10月1日)

心理学研究法の2回目。シラバス通りに心理学と科学について。当日使用したパワーポイントのスライドはここを右クリックしてダウンロードして下さい。ファイル名は適当に変更して下さい。

研究法は最も大学らしい授業のひとつであり,だからこそ最も面白い科目のひとつだと信じています。研究すること,つまり何かが自分の手で「きちんと」わかることのおもしろさを伝えられればよいのですが・・・。もちろん,将来的に大学院に進学し,研究者や臨床心理士を目指す人だけにでなく。

授業で扱った科学の背景については,少し古い本ですが,主に,村上陽一郎「文明の中の科学」(1994, 青土社)に基づいています。図書館にも配架されていますので一読を勧めます。