先週土曜日に認定心理士資格認定委員会に出席しました。6月の認定委員会に間に合うかと思っていたのですが,残念ながら予定が1週間早まったこともあって,今回の委員会には親和からの書類は審査されませんでした。提出してからすでに2ヶ月以上経っているのにという声が聞こえてきそうですが,ここはもう少し待っていただくしかありません。
次回の認定委員会は2ヶ月後,つまり8月の下旬(現在の予定は23日)に予定されています。果報は寝て待てということで,ご了解下さい。
さて,今回も数多くの問題が出てきました。資格申請は原則として個人で行うことになっており,たとえば卒業してからしばらく経ってしまうと,申請に必要なシラバスの入手が難しかったり,教員の捺印をもらうことが難しかったりします。それだけでなく,今回も研究法と実験実習の領域で問題となったために不合格や保留になった申請が少なからずありました。
臨床心理学をカリキュラムの中心に据えた大学の中には,いわゆる基礎的な心理学の研究法や実験実習がきちんと教えられていないようにみえるものがあります。科目名には研究法と書かれていながら,内容は体験実習のようなものだったり,心理学統計法と書かれていながら,その入門編としてのコンピュータ実習のような内容だったり,などなど。申請された書類のひとつひとつについて,シラバスと書かれている内容を吟味しながら,問題がないかどうかをチェックする作業はけっこう大変です。
当初そんなに認定心理士の資格を取ろうとする学生は多くないのではと勝手に想像していたのですが,現実には毎回多くの申請を審査させていただいており,きちんと仕事をしなければと毎回思いを新たに取り組んでいます。
2008年6月16日月曜日
2008年6月13日金曜日
心理学レポート参考文献
レポート作成のための参考文献を紹介する。
1回生のしかも共通教育のための授業だから,図書館などにある一般教養の教科書の該当する章を適宜読んでもらうだけでもよいが,もっと勉強したい学生のために,比較的入手しやすそうなものを選んだ。図書館にあるものが含まれているが,ここでは特定しない。各自で調べてほしい。
A. 知覚・錯視
北岡明佳 (2007). だまされる視覚 化学同人
馬場雄二・田中康博 (2004). 試してナットク!錯視図典 講談社
藤田 一郎 (2007). 「見る」とはどういうことか―脳と心の関係をさぐる 化学同人
フリスビー, J.P. (1982). シーイング 誠信書房
後藤倬男・田中平八編 (2006). 錯視の科学ハンドブック 東京大学出版会
山口 真美 (2005). 視覚世界の謎に迫る―脳と視覚の実験心理学 講談社ブルーバックス
B. 記憶
池谷裕二 (2001). だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法 ライオン社
池谷裕二 (2001). 記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 講談社ブルーバックス
池谷裕二 (2007). 進化しすぎた脳 講談社ブル-バックス
池谷裕二・糸井重里(2005). 海馬―脳は疲れない 新潮文庫
マッガウ, L.J., 久保田競・大石高生(訳) (2006). 記憶と情動の脳科学 講談社ブルーバックス
高橋雅延 (1999). 記憶のふしぎがわかる心理学 日本実業出版社
C. 学習
伊藤正人(2005). 行動と学習の心理学 昭和堂
実森正子・中島定彦 (2000). 学習の心理 サイエンス社
久美沙織(2003). 人生思い通りにコトを運ぶ法 三笠書房
小野浩一(2005). 行動の基礎 豊かな人間理解のために 培風館
杉山尚子(2005). 行動分析学入門: ヒトの行動の思いがけない理由 集英社新書
渡辺芳之・佐藤達哉 (2000). 図解心理学のことが面白いほどわかる本―本当のことがホントにわかる! 中経出版
1回生のしかも共通教育のための授業だから,図書館などにある一般教養の教科書の該当する章を適宜読んでもらうだけでもよいが,もっと勉強したい学生のために,比較的入手しやすそうなものを選んだ。図書館にあるものが含まれているが,ここでは特定しない。各自で調べてほしい。
A. 知覚・錯視
北岡明佳 (2007). だまされる視覚 化学同人
馬場雄二・田中康博 (2004). 試してナットク!錯視図典 講談社
藤田 一郎 (2007). 「見る」とはどういうことか―脳と心の関係をさぐる 化学同人
フリスビー, J.P. (1982). シーイング 誠信書房
後藤倬男・田中平八編 (2006). 錯視の科学ハンドブック 東京大学出版会
山口 真美 (2005). 視覚世界の謎に迫る―脳と視覚の実験心理学 講談社ブルーバックス
B. 記憶
池谷裕二 (2001). だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法 ライオン社
池谷裕二 (2001). 記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 講談社ブルーバックス
池谷裕二 (2007). 進化しすぎた脳 講談社ブル-バックス
池谷裕二・糸井重里(2005). 海馬―脳は疲れない 新潮文庫
マッガウ, L.J., 久保田競・大石高生(訳) (2006). 記憶と情動の脳科学 講談社ブルーバックス
高橋雅延 (1999). 記憶のふしぎがわかる心理学 日本実業出版社
C. 学習
伊藤正人(2005). 行動と学習の心理学 昭和堂
実森正子・中島定彦 (2000). 学習の心理 サイエンス社
久美沙織(2003). 人生思い通りにコトを運ぶ法 三笠書房
小野浩一(2005). 行動の基礎 豊かな人間理解のために 培風館
杉山尚子(2005). 行動分析学入門: ヒトの行動の思いがけない理由 集英社新書
渡辺芳之・佐藤達哉 (2000). 図解心理学のことが面白いほどわかる本―本当のことがホントにわかる! 中経出版
神戸松蔭 学習心理学Ⅰ第9回 パヴロフ型条件づけ(6): 生物学的制約

今回でパヴロフ型条件づけは終了。生物学的制約の話も,理論的に意味があるテーマなのだが,生活実感からすれば,そんなの当たり前じゃないかという話である。けれども,少し考えてみればわかってもらえると思うが,私たちが日常的に「当たり前」と感じていることを,どれだけきちんと説明できるかはとても怪しいのである。
「当たり前」ということばと近いものに,たとえば「ふつう・・・」という表現がある。「ふつう○○するでしょう」,「××するのがふつう」,そしてそれを論拠にして,「あれは変」「変わっている」「おかしいんじゃない?」というような判断がなされているように見える。その「ふつう」というのは,何を基準に「ふつう」なのだろう。
ある人は自分が見聞きしたことを基準に「ふつう」という表現を使うのかもしれないし,またある人は本で読んだこと,別の人は科学的にわかっていることを基準に判断しているのかもしれない。そうした判断基準の違いは措くとしても,私たちが事実として知っていることと,それをきちんと説明することとは同じでないことに気づいて欲しい。授業で紹介した池内了氏の「疑似科学入門」も,そのような私たちの認識の危うさに関わっているものなのである(そのタイトルにある「疑似科学」を理解するというよりも)。危ういからこそ,簡単に何かを信用してみたりしてしまうという意味に於いて。
2008年6月9日月曜日
神戸松蔭 学習心理学Ⅰ第8回 パヴロフ型条件づけ(5): 随伴性空間
さて,パヴロフ型条件づけもいよいよ佳境に入ってきた。先週の信号機能の続きとしての情報獲得の基礎過程としてのパヴロフ型条件づけである。どうしても確率の話をしなければならないために,たぶん取っつきにくい話だろう。2つの確率差分でどのような条件づけが成立するかが決まると言われてもたぶん最初はイメージしにくいと思う。ただ,それが一度わかってしまえば,自分自身の日常的な思いにバイアスがかかっていたことに気づくまでには時間はかからない。
2008年6月6日金曜日
2008年6月4日水曜日
親和のロゴマーク: 人に学び,人に生かす

先日のAO入試説明会,そして先週末の大阪,今週初めの姫路,今週末の鈴蘭台,そして来週の岡山と,本年度の入試についての説明会が始まった。大学では多くの受験生に関心を持ってもらうために,少なくない活動を行っている。現在進行中の大学主催の説明会だけでなく,業者が主催するものには,入試課の職員が文字通り休日返上で東奔西走している。
そんな中,私も始めて知ったのは,ここに掲げた親和のロゴマークのこと。もちろん見慣れたものだったのだが,その意味についてはアルファベットのSをデザインしたものという程度の推測にとどまっていた。緑は確かにSだけれど,オレンジ色の丸は何だろうと,尋ねられればなるほどという話である。オレンジの丸は人の頭,つまり,このSにはふたりの人間が集っている,あるいは踊っている姿としての意味が含まれていたのである。そうしてみれば,親和の「人に学び,人に生かす」というキャッチフレーズとつながりを持っていることに気づくには時間はかからない。なるほどと感心できたのは,入学案内が上梓されたためである。
さて,肝心の入試説明会は,絶対数はそれほど多くはないものの,高等学校をはじめとする熱心な先生方にお集まりいただくことができて,入試業務の対外的な始動としては順調と言っていいかな。
心理学(共通教育) 第9回 学習・行動その3
パヴロフ型,オペラントをそれぞれ1日で終わらせる。きょうのオペラント条件づけでは,日常的な行動を例示しながら,強化と罰の概念を十分に理解してもらうことが目的である。ここでも通常の教科書に書かれているようなラットの話もハトの話もほとんどしないまま。
このところ,フロアに出かけて学生の意見を聞きながら授業を進めるようにしている。つい最近(実感とすればもうずいぶん昔のような気がする)の教育実習の見学で感じた,学生を参加させる授業をという試みのひとつである。ただし,マイクを向けられることが苦手な学生には,ひとこと「パス」と言ってもらうだけお願いしている。私の印象とすれば,それほど悪くないのだが,さて,学生ひとりひとりがどのように感じているのだろうか・・・。
松陰の学習でも書いているが,条件づけの言葉は,人間を含む生体の行動を科学的に説明するためものであり,その言葉で書かれた知見を応用することで,困った人たちや困った状況を解決したり,解決の手助けをするためものである。科学的にものを考えることが好きな学生や将来的に臨床や応用的な仕事をしたいと考えている学生は言うに及ばず,日常生活での自分の行動を振り返ったり,より適応的な行動を獲得するためのひとつの方法論である,学習心理学・行動分析学に興味を持ってもらえればとてもとてもうれしい。
きょう,授業内レポートのアナウンスをした。きょう欠席していた学生は,心理学のページにアップしてあるファイルで内容を確認してほしい。また,授業の後で,手書きで提出したいのだが,いわゆるレポート用紙(罫線の印刷されている市販のもの)を使ってもよいかという質問があった。またメールでB5サイズの用紙を使ってはいけないかという問い合わせがあった。A4版であれば罫線が入っていても構わない。ただ,大学でレポート,やがて卒業論文を書くときに,ワープロを使わないことはもう考えにくい。自宅にはパソコンがないとか,あったとしても自分が専用で使うことができにくいといった事情があるだろうが,ワープロを使うことをぜひぜひ薦めたい。
このところ,フロアに出かけて学生の意見を聞きながら授業を進めるようにしている。つい最近(実感とすればもうずいぶん昔のような気がする)の教育実習の見学で感じた,学生を参加させる授業をという試みのひとつである。ただし,マイクを向けられることが苦手な学生には,ひとこと「パス」と言ってもらうだけお願いしている。私の印象とすれば,それほど悪くないのだが,さて,学生ひとりひとりがどのように感じているのだろうか・・・。
松陰の学習でも書いているが,条件づけの言葉は,人間を含む生体の行動を科学的に説明するためものであり,その言葉で書かれた知見を応用することで,困った人たちや困った状況を解決したり,解決の手助けをするためものである。科学的にものを考えることが好きな学生や将来的に臨床や応用的な仕事をしたいと考えている学生は言うに及ばず,日常生活での自分の行動を振り返ったり,より適応的な行動を獲得するためのひとつの方法論である,学習心理学・行動分析学に興味を持ってもらえればとてもとてもうれしい。
きょう,授業内レポートのアナウンスをした。きょう欠席していた学生は,心理学のページにアップしてあるファイルで内容を確認してほしい。また,授業の後で,手書きで提出したいのだが,いわゆるレポート用紙(罫線の印刷されている市販のもの)を使ってもよいかという質問があった。またメールでB5サイズの用紙を使ってはいけないかという問い合わせがあった。A4版であれば罫線が入っていても構わない。ただ,大学でレポート,やがて卒業論文を書くときに,ワープロを使わないことはもう考えにくい。自宅にはパソコンがないとか,あったとしても自分が専用で使うことができにくいといった事情があるだろうが,ワープロを使うことをぜひぜひ薦めたい。
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