2009年1月19日月曜日

センター試験お疲れ様でした

一昨日,昨日と,センター試験。指定校,協定校,公募制など,いわゆる推薦入試によって入学する学生が多くなったとはいえ,また,大学志願者数が大学の総定員を下回る,全入時代に入ったとはいえ,これからのセンター試験(ちなみに私が受験したのは共通一次)や私立大学の一般入試が,入学試験のメインであることには変わりない。

高校訪問でお話しを伺っていると,推薦入試をあまり好まない高校の先生は少なくない。秋から年内で進学先が決まってしまうために,センター試験や国公立の二次,私立大学の一般入試の準備をしなくなってしまう。そしてそのために,もしセンター試験などの準備をしなければならない状況で本格的に勉強したときに見えてくる伸びしろを十分に伸ばしてあげることなく卒業~入学に至ってしまうと言うのかその主たる理由である。宜なるかな。

今年に入ってずいぶんと寒い日が続いていたところ,日本晴れとまではいかないまでも,それほど寒くなく,また親和の会場に至る交通機関にも支障なく,無事に終えることができた。実はと,ここで書いてしまうのがよいのかどうかわからないまま書いてしまえば,細かなミスや手落ちが親和の会場でも発生したのは事実である。大きかったのはリスニングの再開テスト。

親和の入試本部にも放送局や新聞社から頻繁に取材(というか,事故が起こっているかどうかの確認)がたびたびある。そして,報道機関は,特にリスニングでの事故を鬼の首を取ったように書き立てる状況が毎年続いている。一体何の目的があるのだろう。50万相当の受験生がいて,今年だと250件程度だから0.05%の事故である。

これについては確率の低さを理由にむしろ高く評価すべきと言う意見もあろうし,けれども,ひとりひとりの受験生にとって見れば重大事であるという意見もあろう。今回,たまたま再開テストになった経験を通じて誤解を怖れずに書けば,再開テストになったとしても,規定通りの対応をすることで,大きな影響はないように感じられた。同じ条件で,公正に実施することが,いかなるテストでも必須だろうが,現実問題として全く同じ条件での実施は不可能である。テストによって知りたい受験生の学力をテスト結果が反映するとしても,受験場の場所,広さ,監督官,椅子の座り心地,気温,湿度,あるいは受験生自身の当日の体調なども,試験結果を左右する剰余変数に違いない。こうした条件をすべて揃えることはどだい不可能である。その中でできるだけ公正に実施しようとしたときに生じてしまう不具合については,一定の規則をもって対応する以外にない。再度書けば,今回は幸いなことに受験生自身は大きな影響もなく,再開テストを受験してくれた。もちろん,次年度以降も,公正に実施できるような態勢を準備しなければと考えている。

さて,センター試験が終わると,関西では私立大学の一般入試の時期である。親和でも28日から3日間,神戸だけでなく,28日には大阪,三田,豊岡,姫路,岡山,広島,高松,松山,米子と10会場で試験を実施する。それぞれの会場で,自分の実力を十分に発揮して悔いのない試験となるようにと思う。

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