2008年10月16日木曜日

学習心理学Ⅱ第3回 阻止の随伴性・2つの条件づけ

きょうもつくづく感じた,ホントに授業中に発言することが苦手な学生が多いのだなということ。きっと発言するのが嫌でマイクをどんどん渡してしまっていたのだろうと思いつつも,ちょっと苦言を呈してしまった。レスポンデントとオペラントの区別,しかも比較的曖昧で両方が関わっているようには見えない例で「わからない」を意味するマイクのパスが連発してしまったために。わかっていたのに発言しない理由もわからないではないのだけれど,そうした社会的な随伴性,しかも後々学ぶルールに近いような随伴性によって制御されていることの空しさ?を理解して(しかもその場合は嫌悪統制だ),より正の強化で自分を解放して欲しいとつくづく思う。

きょうのアンケート(発言,リアクションベーバーのよいコメントへの加点)でも,発言に加点することには消極的な学生が多く(発言したくても苦手に感じるというのがその主だった理由),コメントについては比較的積極的な学生が多かった。中学,高校までにどのような社会的随伴性が働いていたのだろう,そして今も働いているのだろうと,何だか胸が苦しくなる。受動回避的な随伴性(つまりは正の弱化,そしてルール支配)が強くなければよいけれど。

さて,先週の約束通り,阻止の随伴性のファイルをアップしました。左の「神戸松蔭 学習心理学Ⅱファイル」をクリックして,ダウンロードして下さい。

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