松蔭も10月2日から後期の開講。きょうは,前期のまとめと今期のオリエンテーションで早めに終了する。
前期の授業評価がメールボックスに入っていて,ざっと目を通したが,予想以上に厳しい評価だった。難しい,意味が分からないといったコメントが並んでいる。またほとんどの評価項目で平均値を望ましい項目では下回り,望ましくない評価項目では上回った。とりわけ,難易度の評定は,平均値を大きく上回っていた。
それでも,これらの評価をそのまま受け取るのに保留したい理由がふたつある。
ひとつは,きょうの授業の学生の受講態度である。前期あれほど苦慮した私語がきょうはほとんどなかった。それがなぜなのかがわからない。そしてこうした受講態度が継続することで,少なくとも前期のような不幸な状況になることはないと楽観したいためである。
もうひとつの理由,そしてより大きな理由は,こうした評価が,これほど厳しい評価はなかった昨年度から,授業内容も方法もほとんど変化がなかったことである。つまり,ほぼ同じ内容の授業をほぼ同じような方法で授業をして,授業評価だけが大きく変化したと言うことである。
その変化の責任を学生の側にその責任を押しつけてしまうのは,けれども,あまりに安易にすぎるだろう。むしろ,この授業の中で,教員と学生との関係が(他人事みたいな書き方になってしまうのを許して欲しい),悪い方向に動いてしまったのを,止められなかったのは私の責任だと受け止めたい。そして,そのような望ましくない関係から,このような厳しい評価が下されたと考えるのが,おそらくは最も妥当な判断なのだろう。
そう考えると,今日の授業が静かに進んだのは悪くない兆候ではある。ただ,後期の内容はあくまでも前期の内容をふまえた上,理解した上でしか,成立しない議論なのである。復習の時間を予定より長く割くことで,また,いくつかの現在考えている授業方法の変更で,何とか後期の授業が望ましい方向に進むようにと考えている。
0 件のコメント:
コメントを投稿