いつも冗談のように言う話がある。夏は勉強するには暑すぎる。冬は寒すぎる。春と秋は勉強するには天気がよすぎる。きょうの授業時間などはその典型である。ちょうどおなかが大きくなって,外には秋の日差しが降り注ぎ,難しい話を聞くには暖かすぎる部屋の中・・・。
そのような状況で眠る学生と眠らないで話を聞く学生。さてそれは「性格」の違いによるものなのでしょうか???
私たちが,日常的にあの人は,この人はと,形容するとき,その説明の手段・視点は気ままなことが多い。性格はそのような行動を説明する手段・視点の代表的なものなのだろうが,上に挙げた例では,さてどれくらいの人が,それは「真面目な性格だから」「不真面目な性格だから」などと,性格によって説明しようとするのだろうか。おそらく多くの人が「部屋の中が暖かくて,ちょうどお昼ご飯の後で」といった状況によって説明するのではないだろうか。
そこには,このような状況だと「ふつうこうする」という行動であれば,性格でなく状況で,「ふつうこうする」という行動が思い当たらないときには,またそこで取り得る行動が多様であれば状況でなく性格で説明しようとしているのかもしれない。もしそうなら,その2つの手段・視点の境界線はどのあたりにあるのだろう。そしてそのような使い分けをどのようにして私たちは学習するのだろう。
ここに書いたことも,前回同様,何となく日常的に行っていることをきちんと説明しようとすると,けっこう難しいという話になってしまいそうである。きょうのリアクションベーバーにも,性格とかには興味があるけど,ちょっと難しいという反応が多く見られた。そこで,単に何かを教えてもらうのでなく,なんだか難しそうだけど面白そうだなと,自分で調べる,考えることをし始めてくれれば,こちらの思うつぼなのだけれど・・・。
前回,今回と2回分の性格についてのスライドをアップしました。左のLINKSの「 神戸親和 心理学 (共通教育)」からどうぞ。
それから授業で報告し忘れていて,きょうの授業の後で直接質問があったのだが,レポート・試験の選択については,後者の方が希望者が多いので,最後の授業(補講期間中になると思う)に試験することとしたい。これについては,来週の授業でアナウンスする予定である。
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