2009年2月24日火曜日

一般中期A方式, 大学院後期など終了しました

2月22日に一般中期A方式,留学生,編入,そして大学院後期の入学試験を実施しました。中期というのは,1月末の前期と3月に入ってからの後期(今年度はD方式)の間に実施するため。後期を国語または英語のいずれかを選択して受験する方式に変更したため,今年度から実施するこの中期A方式は2教科による入試として最後のものでした。

関西の私立大学による一般入試の合格発表後,国公立の2次試験直前の入試ということで志願者がどの程度になるか懸念していたのですが,昨年度の後期日程の受験者数には届かないという結果になりました。後期日程との関係もありますが,センター利用の受験者が親和では倍増したことからも,受験校を増やさず,また費用も抑えたいという受験生の希望によるものが大きいように感じています。

受験生の数が減ったと言えば大学院の心理臨床学専攻では昨年度よりも大幅に受験生が少なくなってしまいました。臨床心理士第一種指定校が全国的に数多くできたこと,また臨床心理士の資格を取得してもフルタイムの仕事に就くことは容易でないなどの状況によって,臨床心理士を目指す人の数自体が減っているのかもしれません。実際,大学を卒業して2年間かなりタイトなカリキュラムをこなし,実習を経験し,平行して修士論文のための研究活動を行い,臨床心理士の受験資格を修了時に取得し,年に1度,しかも東京でのみ実施される1次試験と面接による2次試験をパスすることは決して容易なことではありません。それだけの時間と労力をかけた末に待ち受けている状況が,自分の思い描いたかたちでないとすれば・・・。

これは福祉領域の仕事と養成課程にも言えることかもしれませんが,社会的には必要とされているにもかかわらず,そこで働く人たちへの待遇が望ましい物でないというアンバランスは早急に解消されてしかるべきでしょう。ただ,いわゆる「生産的なお金」を生み出すことのないこうした領域の仕事に対するペイは,必然的に公的な資金に頼らざるを得ません。財政が逼迫している現状を考えると,簡単に望ましい方向への展開は予想できないのも事実です。さて,何かよい考えでもあればよいのですが(何か他人事みたいな書き方になって申し訳ありません)。

もうひとつ臨床心理士のことについて付け加えると,そのような状況であることをおそらくはほとんどの受験生は十分に理解して受験し,臨床心理士の資格取得を目指し,その領域で働こうという熱意を持っています。付け加えたいのは,この領域の仕事に限らず,その情熱だけでは仕事ができないということです。心理学の大学で学んだとすれば,そして将来的にそのような仕事をしたいとすれば,大学院に入学する時点で当然知っておくべきことを十分に理解できていないままに受験する人が多いように感じるのが残念です。熱意はわかるけれど,その思いと同時にきちんとした心理学についての理解が必要なはずなのですが,「思っていれば何とかなる」と勘違いしている人がいるように感じてしまいます。尤も,この「思っていれば何とかなる」とか「自分の気持ちが一番大事」という考え方は,臨床心理士を志す一部の人だけでなく,さまざまなところで見かけるように感じます。敢えて一言にまとめるなら,「プロの仕事がアマチュアの思いでこなせる」という勘違いでしょうか。

さて,これで大学院の試験は今年度は終わりました。学部入試はこれからも,後期D,もうじき募集締め切りのAO方式など残っています。詳しくは大学の入試課のページをご覧ください。

認定心理士申請について

きょう認定心理士申請についての説明会の第2回を行いました。

第1回にだけ出席した学生には申し訳ないことに,ダウンロードして入手できる申請書類についてもコピーで配布しました。2月23日に配布したプリントは心理合同研究室でも入手できますが,このブログを通じてもダウンロード出来るようにしました。但し,アップしたファイルは申請の流れを書いた概要と,様式3の修得単位表の記入要領の2つだけです。こちらのページからどうぞ。

また,これらのファイルがアップされていることを周知しているわけではありませんので,気づいた方は申請を予定している人に教えてあげてください。

2009年2月1日日曜日

学習心理学Ⅱ レポート締め切りました

2月2日(月)23時で「一応」レポート提出を締め切りました。

「一応」と書いたのは,減点になりますが,これから提出したものも受け取るということです。何を今更なのですが,感情,行動療法の2つのテーマについてのファイルをアップしないままでいたことに気づきました。先ほどアップしました。また,レポートのテーマについてのファイルもアップしました。

まだもう少しテストやレポートも残っているかと思います。もう一息,身体に気をつけて頑張って下さい。