2008年5月31日土曜日

心理学(共通教育) 第8回 学習・行動その2

学習・行動の2回目というか,パヴロフ型条件づけの概観。獲得と消去でいっぱいいっぱいである。

今回話したような,また松蔭で話しているような,誰かを好きになるひとつのパターンでパヴロフ型を説明し始めたのはもう数年前になる。イヌの話でパヴロフ型,ラットやハトでオペラントのそれぞれ典型的な実験を紹介して,それを説明するために条件づけの言葉を用いると,学習心理学はヒトのことでなくて動物の話だと誤解してしまう学生が多くいるように感じられた(データはないが)のがそもそものきっかけである。けれども,昨年あたりから気づいたのは(そしてたぶん以前にもこのブログのどこかに書いたが),今度はパヴロフ型とは,誰かのことを好きになることと理解してしまう学生が少なからずいた。

学習心理学が日常的な人間の行動を説明するのに有効な手段であるばかりか,さまざまな応用場面においても人間を見つめる一つの視点を与えてくれる強い武器であることが伝えるというのが,まずは目標なのである。

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