2010年4月14日水曜日

心理学(共通教育) 第2回 性格

きょうは,新版TEGの旧バージョンを実施して,心理学でどのように性格を測定しているのか,また心理学での性格の定義と理論(類型論まで)についてまとめた。

昨年秋学期の授業評価アンケートの結果について報告を受けた。とても残念な結果。残念というのは,すべての項目で,全体の平均値を大きく下回っていたのである。具体的に書いてくれたコメントや,リアクションペーパーに書かれていた内容からは,予測もしていなかったような結果である。これは事実だから受け入れるしかないのだけれど,さて,それではどうすれば学生が満足するような授業になるのか,ほとんど手がかりが得られないのも事実である。今年度から始めた学習記録で少しでも改善すればよいのだけれど・・・。

授業で使ったファイルは,左のリンクをたどってダウンロードできます。今回のアップは,来週の性格の分までしてしまっています。

ところで,性格検査を実施したときに必ず含まれる学生の反応に,「当たっている」というものがある。もし,「当たっている」と言えるなら,それは何か基準がなければならない。検査結果が妥当かどうかを判断する基準をすでに持っていることになる。もしそうなら,性格検査を実施することに意味がないということになる。尤も,こうした反応は,自分の性格についてのものだから,臨床現場などでクライエントの性格特徴を知るために実施するのとは意味が異なると言えなくもない。それでも,もし検査結果が自分が持っている基準と異なったとしても,それは「当たっていない」のでなく,自分自身が知らない側面をその結果が表現していると考えた方がよいのかもしれない。

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