2008年6月20日金曜日

心理学(共通教育) 第10, 11回 発達

先週,今週の2回で発達を終える。ピアジェもフロイトもハヴィガーストも省略しての発達の話。

発達とは何かという話から,発達段階の区分,発達初期から愛着,青年期から同一性,そして成年以降の発達課題,老年期の問題に言及して終了。

リアクションペーパーから印象的なものを授業でも紹介したがここにも書いておきたい。発達という言葉を聞くと,プラスの方向への変化しかイメージしないが,心理学ではマイナス方向への変化も含むことに驚いたというものや,私たちが日常的に使っている意味とは異なっていることに気づいたというもの。これは心理学のプロパーにもあることだが,使われている言葉がきちんと定義されているかどうかは重要である。また,日常的にも使われる言葉がそのまま心理学用語として流用されている場合には,心理学で意味する内容と日常的な意味との違いに気づかないままになってしまうことがあるだろう。それに気づいてくれた学生がいたことはとても嬉しいことだった。

行動分析学は言葉が難しいとよく言われる。日常的には使われることの少ない用語が行動分析学で使われているのか,その理由を考えてほしい。

さて,7月16日は休講。教室で連絡したとおり,7月30日の1限に補講する。

0 件のコメント: