2008年6月4日水曜日

心理学(共通教育) 第9回 学習・行動その3

パヴロフ型,オペラントをそれぞれ1日で終わらせる。きょうのオペラント条件づけでは,日常的な行動を例示しながら,強化と罰の概念を十分に理解してもらうことが目的である。ここでも通常の教科書に書かれているようなラットの話もハトの話もほとんどしないまま。

このところ,フロアに出かけて学生の意見を聞きながら授業を進めるようにしている。つい最近(実感とすればもうずいぶん昔のような気がする)の教育実習の見学で感じた,学生を参加させる授業をという試みのひとつである。ただし,マイクを向けられることが苦手な学生には,ひとこと「パス」と言ってもらうだけお願いしている。私の印象とすれば,それほど悪くないのだが,さて,学生ひとりひとりがどのように感じているのだろうか・・・。

松陰の学習でも書いているが,条件づけの言葉は,人間を含む生体の行動を科学的に説明するためものであり,その言葉で書かれた知見を応用することで,困った人たちや困った状況を解決したり,解決の手助けをするためものである。科学的にものを考えることが好きな学生や将来的に臨床や応用的な仕事をしたいと考えている学生は言うに及ばず,日常生活での自分の行動を振り返ったり,より適応的な行動を獲得するためのひとつの方法論である,学習心理学・行動分析学に興味を持ってもらえればとてもとてもうれしい。

きょう,授業内レポートのアナウンスをした。きょう欠席していた学生は,心理学のページにアップしてあるファイルで内容を確認してほしい。また,授業の後で,手書きで提出したいのだが,いわゆるレポート用紙(罫線の印刷されている市販のもの)を使ってもよいかという質問があった。またメールでB5サイズの用紙を使ってはいけないかという問い合わせがあった。A4版であれば罫線が入っていても構わない。ただ,大学でレポート,やがて卒業論文を書くときに,ワープロを使わないことはもう考えにくい。自宅にはパソコンがないとか,あったとしても自分が専用で使うことができにくいといった事情があるだろうが,ワープロを使うことをぜひぜひ薦めたい。

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