2007年10月24日水曜日

学習心理学Ⅱ@松蔭 休講 (10月25日)

明日の授業は休講。私用であるが致し方なし。今日中に掲示を見るなり連絡を受けて,明日1限にやってきて休講を知ったという学生がいないようにと思う。

ここ数年間,休講は必ず補講をするようにという原則が守られるようになった。これも数年くらい前から,半期の授業回数が13回から15回に増えた。半期で2回ということは通年で4回,つまり約1ヶ月間授業期間が増えている。逆に言えばそれだけ休みが減っていると言うことである。

私が学生生活を過ごした大学では,当時も今も,曜日に関係なく入学式は4月1日,卒業式は3月25日である。まあ大学というところは授業期間がなんと長いものかと思ったのも束の間,中がスカスカ,しかも休講もごく日常的であることに気づくまでに時間はかからなかった。それでいて授業が充実していなかったかと言われればそうでもない。今でも記憶にしっかりと残っている科目がいくつもある。尤もおもしろかった授業だけでなく,つまらなかったものも含まれるけれど。授業期間以外についても,合計すれば26週が授業期間だから半年近い休みは実家にほとんど帰ることなく,自分なりに自由にまた有意義に過ごしていたように思う。これまたよく言われることだが,きちんと出席する最近の学生に比べて当時は,たとえば前期のゴールデンウィークが過ぎるとキャンパスは風通しが良くなったりという記憶がある。大学が自主的な学びをはじめとする活動の場所であった時代から,良くも悪くも,「勉強」を教えてもらえる「学校」に変質しているのだろう。

授業は,学習心理学に限らず,自分が研究し,学んだことを学生に発表して伝える機会である。正直に言えば,その内容をすべての学生がわからなくてもいい,もっと言えば,ひとりでも理解し興味を抱いてくれる学生がいればそれでいいようにも思う。大学はそんな場所だったように思うことがある。あのころはよかったと言えば,おそらくでなく,方々からお叱りを受けてしまうのは,火を見るよりも明らかだけれど。

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