2007年10月18日木曜日

学習心理学Ⅱ@松蔭 第4回 (10月18日)

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きょうは,阻止の随伴性の話。阻止preventionのことはあまり書かれていないことが多い。経験的には,強化の例を日常生活から挙げてくださいというと,反応強化子随伴性や三項強化随伴性を越えて,阻止の随伴性でしかうまく説明できないような例を挙げる学生が少なからずいる。能動回避だけでなく,受動回避やルール支配などのトピックを理解することで行動分析学の説明力の高さを,より実感する学生は少なくないと信じている。阻止の随伴性の理解はその基盤となるもののように私は感じているのだが・・・。

岡山大学の長谷川先生が,この阻止の随伴性について論文を書かれていたり,研究されている。ここではあえてリンクを貼らずに,紹介に留めるが,「随伴性」という行動分析学の中核の概念がスキナーによってどのように導入され,その後展開していったか,さらに,阻止という随伴性の概念がどのように導入されたかなど,とても興味深い議論が成されている。

リアクションペーパーに,日常例を考えて書いてもらった。詳細は次週紹介するが,誤解している学生もいたが,同時にいくつもの興味深いものがあって,また今日も一安心。

前期の授業評価が返却された。これについてはまた時を改めて。

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