2007年10月23日火曜日

心理学研究法 第4回 (10月22日)

今回扱った内容を前回の続きとして,研究全体の流れと5つの研究法のファイルの続きを,ここにアップしました。なお,今回配布したプリント(リサーチクエスチョン)は来週扱うことになります。つまり5週目にしてシラバス1週遅れということ。

シラバス通りであれば,リサーチクエスチョンに入る予定が,前回のフィードバックと復習,それに前回積み残した内容で時間切れ。フィードバックや復習は自分で積極的に学習を進める学生には不満に感じやすいことだろう。シラバス通りに進めることは基本的な契約を実行する責任の一つだが,学生の理解と対応させる必要があるという主張も,日本では妥当に思える。要は学生の理解度を予測した上でシラバスを作成していれば問題はないのだけれど。

いかなる大学でも学科でも,カリキュラムの編成は非常に重要な課題の一つである。何をどのような順序で配置すれば,学科が全体として目標としているどのような学生を送り出したいか,また4年間の学習の成果を最もよく上げられるかの具体的な方策に関わっている。

この言い方は昔ながらのものなのだろう。大人になればわかるとか,こんなことをやって何の役に立つのか,今我慢すれば将来的にいいことがあるからなどなど。幸いなことに(と書けば叱られてしまうかもしれないが,これは本心),再履修の学生,とりわけ卒業論文に取りかかる学生には,研究法がなぜ重要なのかをイメージしてもらいやすい。2回生ではまだその重要性について思いが至りにくいのだろう。研究法に限らず,もう少しきちんとしておけばよかったと後悔するのは古今東西に遍在している。だからといって,4回生の春学期で研究法をという話には,カリキュラムを考えるとなりにくい。

前回と同じ結論になってしまうのだが,より学生にイメージしやすい,関心を惹きやすい授業内容にしていくことが最善の方策なのだろう。尤も,具体的にどうすればよいのかについては,具体的な例を挙げるなどする,簡単な実習を交える程度しか思いつかないのが残念なのだけれど・・・。

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