2007年11月15日木曜日

学習心理学Ⅱ@松蔭 第7回 (11月15日)

後期第1回の小テスト。にも関わらず出席者が少ない。ほとんどの回で80%以上の出席率であったにもかかわらず,きょうは74%。授業後になって,山陽電車が車両故障で90分延着という証明を持ってきた学生がやってきた。私自身もそうだけれど,体調を崩しやすい時期と言うことも重なってのことだろう。いずれにしても,正当な理由で出席できなかった学生への対応は次週の時間にアナウンス予定である。

テストの内容はいつもの通り,基本的な用語の説明と,その日常例を書いてもらうものとした。テスト中に眺めている限りでは大丈夫そうだけれど,さて実際に採点してみるとどういうことになるか。テストは学生一人ひとりの理解度のチェックであると同時に,教員にとっても学生に伝えたいことが伝わっているかをチェックする機能がある。その意味で,採点はとても緊張する作業なのである。

きょうの授業内容は選択行動とセルフコントロール。例によって遅延大強化と即時小強化との選択による定義である。非常に実用的なのだが,並立の選択だけでなく,日常的なセルフコントロールには,遅延大弱化と即時小弱化との強制選択場面,あるいは継時選択場面が多いように感じる。例えば,虫歯になったときの選択。歯医者に行くとちょっと痛い(もちろん虫歯がなおるという強化はあるが,虫歯が痛みを伴っていない場合は,嫌子消失による強化が働かない場合も多い)。けれども行かないでほったらかしにしていると虫歯自体も痛みが生じて,治療の痛みもより大きくなる。すぐあるちょっとした痛みを我慢する選択ができることがセルフコントロール。この場合の対立概念は衝動性でなくて何と呼べばいいのだうろか。尤も,このような場合は嫌子出現の阻止による強化であると言えなくもないのだが,その選択行動に嫌子出現が伴う場合だから,セルフコントロールと呼べないかと思うのだけれど・・・。

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