2007年11月23日金曜日

心理学研究法 第8回 (11月19日)

きょうは授業の合間を縫って大学から30分くらいの高校で模擬授業。思ったほど反応がよくなかったのが残念だけれど,こればかりは致し方ない。聞くところによれば,この高校では様々な領域を順に聞くことで,その中から自分が関心のある領域を見つけるようにという方法を採用しているとのこと。きょうの32人の中で現時点で心理学に関心がある生徒は2~3人にすきなかった。

さて,大学に急いで戻っての研究法は第1回小テスト。職員さんに持ち込み不可,席は1つずつ空けて座るなどの細かいことをきちんとお願いしていなかったためか,ちょっとどころか相当困ったことになってしまった。少なからぬ学生から,ノートやプリントを机の上に出してやっていたとか,隣の席の学生に見せてもらっていたという報告があった。このようなことをブログに書くことが適当かどうかわからないが,これが現状である。もちろん,急いで付け加えなければならないが,そのような学生が「少なからぬ」ではあっても,大半であるというわけでは決してない。

テストの内容は以下のようなものである。心理学の5つの研究法から3つの名前を書く。研究仮説・対立仮説・帰無仮説のうち,2つについて説明する。3つの変数の名前を使って,実験室実験を説明する。3つの変数のうち,2つについて説明する。さて,「難しい」と感じる学生がいるのだろうかというつもりで出題した内容である。換言すれば,きちんと授業を聴いていれば容易に満点を取ることのできる内容であると思うのだが・・・。

採点して次回の授業で返却する予定だったのだけれど,少し対応について考えなければならないのはとても残念。最近巷を騒がしている,不当・不正表示に匹敵する出来事だと感じる。関連して思い出したことがあったのだが,これについては稿を改めて書きたい。タイトルはIt's not fair!!

残った時間は剰余変数の統制。次回は非実験的方法をまとめる予定。

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