2007年11月15日木曜日

いそがしい?

14日はかねてより定期的に集まっている研究会に参加した。4年半前に東京から大阪にやってきたとき,学会などを通じて知っていたある先生に相談したところ,ゼミの出身者に呼びかけてくださり,私を含めて5人で始まった研究会。うち1人は半年もしないうちに,そしてもう1人も1年半前に異動のために抜け,このところ3人で集まっていた。私が半ば無理矢理に引き入れたもうひとりが今日から参加。かつては毎月やりくりしていたのだけれど,今日は実は夏以来初めてだった。

そのときに話題になったこと(私がしたのだけれど)のひとつが,以前にもこのブログで書いた中島先生の活動ぶりである。春にオーストラリアに行かれてからすでに7つ目の論文を執筆中とのこと。しかも論文以外の著作を別にしてである。日本にいるときにも定期的に論文を書かれてはいるが,多忙を極めていたのだろう,貯めていたデータを一気に出版しようという勢いである。

ずっと前,ある先生から頼まれた仕事を忙しいことを理由にお断りしようとして叱られたことがあった。忙しいのは当たり前だから,それを前提にして何をするかを考えなければならない。少なくとも仕事を断るのに忙しいことを理由にしてはならないというものであった。宜なるかなである。その先生も含めて,きちんと仕事を生産的にこなしている人たちは,本当にどこにそんな時間があるのかと思うような結果を残されている。対外的な仕事は削るわけにいかないから,削ることのできる睡眠時間がその資源なのだとか。私など真似しようとしてもできないスゴイ人たちである。

今日の研究会でもそんなことを嫌でも思い出してしまうことがあった。詳細については省くが,さすがに忙しいことを理由にしなくはなっても,低い生産性は相変わらずで,かつては十分に理解していたことさえ定かでなくなっており,肝心の実験や研究を疎かにしてしまっている自分を映し出す現実である。月に一度というのは頻度として決して高くはないけれど,何とか研究という本来の仕事に細々とでも自分を繋げる命綱として大切にしなければならないものなのである。

0 件のコメント: